照葉樹原生林帯を歩く その1(吸血生物:ヤマビル対策編)
屋久島の南西部に花山歩道という原生林帯を歩くルートがあります。
原生林帯というのは原生の自然の状態を保っている地域で、
つまりそこで見る景色は1000年や2000年前と変わらないという意味では
完全なる異空間を体験できる、日本でも数少ない場所になります。
場所としては辺鄙な場所にあるので観光客の方はほとんど現れませんが、山や自然が好きな人にとっては是非とも歩いてみたいルートです。
美しい自然は時に厳しくもあり、人間は知恵を以てそれに臨みます。
花山と言えば蛭。ヤマビルが特に多くいることで有名です。
初めてその存在を知ったのは体育館でみた映画「スタンドバイミー」。
主人公が沼地で大きなヒルに大事なアソコを噛まれます。ジョークシーンでしたが近所の沼地で遊ぶことが多かった私はそのシーンに幼いながらも戦慄した記憶があります。
ヤマビル(閲覧注意!)
吸血エイリアンのようなヤマビル君は毒はないけれど、血が垂れるのが嫌なのでなるべくならまとわりつかれないように予防対策を講じます。
山屋さんなどに行けば、昔からヒルノック、ヒルさがりのジョニーやらのヒル除けスプレーが売っているのですがとても高価で貧乏人の私にはとても買えません。
代替え品としては、エアーサロンパスが有名ですが強烈な匂いに空間を支配されかねません。
そこで、友人の写真家 尾上さん
にお尋ねしたところ、ドラックストアに置いてある○○という虫除けが効きますということで今回はその言葉を頼りにして、歩いてみました。(知りたい方は直接、私に聞いてください)
すると、あら不思議。ブーツに取りついたヤマビルは塗布してある足元より上には上がって来れません。
これを腰元、首元にシュッシュします。
結果、上の鹿の沢小屋で確認したところ、ヤラれたのは足元の1か所のみでした。途中すれ違った友人ガイドのH君は15か所と言ってたので効力は十分に発揮されたようです。
尾上さん、ありがとうございます。おかげで吸血エイリアンに襲われずにすみました。