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屋久島スプラウトのOUTPUT

屋久島ガイド 【スプラウト】のweblog

幻の花を求めて

屋久島にはたくさんの植物が生きています。

 

その中には屋久島でしか観ることができない「固有種」というものも多数存在します。

 

今回は写真家:尾上かずひさ サンと高山植物のフォトシューティングに出かけました。

 

 

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高山植物が多くみられるのは標高1500メートル以上の通称ヤクザサ帯と呼ばれる植生分布域です。

 

屋久島の高山植物は数あれども、そのオリジナリティ、妖艶なまでの美しさでつとに有名なヤクシマリンドウという植物が今回の最大のターゲットです。

標高1500メートル以上の花こう岩の岸壁の割れ目に咲き、その近縁種は遠くヒマラヤに生息するのみとされる珍しい竜胆です。

 

早朝,6:30に淀川登山口をスタート。

花之江河を経由し、目的の奥岳へひたすら歩きます。この時期の尾根歩きは雷に注意します。だいたい午後から雲がピーク付近に溜まってくるのでなんとか撮影を早く終わらせて危険区域から脱出するというミッションです。

 

 

多くの高山植物はその生息環境のストレスにより矮小化します。例にあげると盆栽はわざとプラントにストレスを与え姿形を人の手によって変えていきます。自然によって矮小化された植物はその風景や気候になじみ見事に調和し、地球が作り上げた作品といってもいいかもしれません。

 

そんな思いを馳せながらただひたすらに山を歩き目的地を目指し歩くこと4時間強、とうとうその険しい花崗岩の隙間に鮮やかな薄紫色の花弁が顔を覗かせています。

 

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撮影中にどんどんガスがたまり、さっきまで照りつけていた太陽光があっという間に雲に閉ざされ、ぽつぽつと雨が降り出してきました。撮影を終了し来た道を折り返し戻ること数時間、また嘘のように照り付ける太陽のもと撮影地の方角を望むとそこはまだ深いガスに覆われていました。

 

 

 

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