屋久島生き物探訪
9月4日
写真家の 尾上 和久さん と予てより約束していたヤクシマリンドウの写真撮影に同行しました。
ヤクシマリンドウはレッドデータにも記載される希少な植物であり屋久島の主要稜線の花崗岩の間に生息する植物で、開花期は8月下旬から9月の上旬にかけてなのですが
この時期は大抵どんなに朝よく晴れていても、昼には雲がかかってしまうのが屋久島奥岳の天気です。ましては運悪くすると雷も鳴り始めてしまう予測の難しい天気であります。
そんななかその日も天気を見計らって出かけたのですが、淀川から登り始め花の江河の高層湿原につくころには快晴だった天気が急変し曇り始め雨粒も落ちてきてしまいました。さてどうしようと、空を眺めているうちにどんどん時は過ぎ目的の場所に行くには時間が足らなくなってしまったので、仕方なくヤクシマリンドウは諦めて、他の生き物を探して辺りを彷徨うことにしました。
ナガバトンボソウ:[らん科]
花の部分がトンボが飛んでいるように見えます
ヤクシマコオトギリ:[おとぎりそう科] 屋久島固有変種
漢字で書くと「弟切り草」という恐ろしい名前なのですが、幸い私は末っ子で切るような弟はおりません。
ヤクシマママコナ:[ごまのはぐさ科] 屋久島固有変種
途中「ま」が3回も続くので舌を噛みそうになります。
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などなど知らなければ通り過ぎなしまうような登山道の道端にけなげに咲く矮小化された植物が見れました。
もし、私一人で同じ道を歩いても知らずに通り過ぎてしまうような植物もありました。
別視点を持ち合わせている人と一緒に山を登ると新たな発見があります。
写真家 尾上和久さん
「うーん、かわいいねー」と生き物に向かってやさしく語りかけながら撮る姿は対象に懸ける愛情が溢れていました。