霞たなびく
昔だったら「いとおかし」ですが、現代、特にアレルギー持ちは不吉な現象になってしまいました。
冬の晴れ間に山に靄がかかったかのように見えるのは、お隣中国からのpm2.5という大気汚染物質が偏西風によって流れてくるためです。
近年、屋久島でも国の越境大気汚染物質観測施設が設置され研究されています。
それら汚染物質を私の体内組織は異物と判断し免疫システムが暴走を始めます。これをアレルギー反応と言うそうです。
アレルギー反応は人によって様々で、花粉症もそうなのですが、急性湿疹、気道の収縮、喘息などの呼吸器系やアトピー性皮膚炎などが主な症例です。
私の場合は、pm2.5がアトピーに、花粉+黄砂の時期になると呼吸器系が反応してきます。
年々、アレルギー反応がひどくなるので、今年は色々と対策を講じてみようと思います。
まずは、情報の入手。
今までは何となく山を見ながら今日は霞んでいるから結構飛んでいるだろうとの判断基準をスマートフォンのpm2.5お知らせアプリを導入。一定の基準値以上になるとお知らせしてくれる優れモノです。
[PM2.5]大気汚染予報[黄砂] - Google Play の Android アプリ
さらに、目も痒くなるので花粉用の保護眼鏡をかけるのですがマスクをするとすぐに曇ってしまうジレンマを解消すべく何かいいものはと探していたところ
こんなものを発見
レスプロ RESPRO アレルギー対策モデル 超軽量ポリエステル素材 エアロ/アレルギーマスク ホワイト M
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これ、さすがに高価なのでより安価なものを探してポチってみました。
これで今年はなんとかやり過ごすことができるとよいのですが
新年あけましておめでとうございます。
皆様、明けましておめでとうございます。2015年がスタートしました。本年もよろしくお願いします。
昨年末に石油価格の緩和で、圧迫されるガソリン代から少し解放されほっとしたのも束の間、ロシアルーブルの暴落、それに関連したニュースで「ロシアではi phone 6で家が建つ」的なタイトルに目がとまり、改めて経済とは何かを再考していたところ、
しかしまた再考と申しましても、「そういや高校の頃、授業でそんなんあったなー」くらいのスポンジ具合なもので、それを満たすための知識の泉を探していたら、タイミング良くこんな記事をみつけました。
運用資産15兆円のカリスマ投資家レイ・ダリオ氏が語る「30分でわかる経済の仕組み」全文文字起こし - この世の果てブログ
なるほどー、へー なんぞ呟きながら動画が非常に分かりやすく、おもしろかったです。
今の経済はクレジットという架空のお金で回ってるんですね。なんとなくそうなんじゃないかなーという気もしてました。そういえば坂口恭平も鹿児島駅前で演説していましたし。
また架空のお金のネーミングが「クレジット」=「信頼」とういうのもなんとも興味深いです。
新年早々、金の話なんぞ野暮ったい話題で失礼しました。
冬来たる
前回の投稿から早2ヶ月、季節も巡り冷たい北西風の吹く季節となり、先日我が家では夏の間眠っていた薪ストーブに火を入れて暖をとりました。
犬の散歩がてら道脇の植物観察をするとヤツデの花が咲いていて、それは見事な円錐花序をつけます。
正式にはカミヤツデと言い、本土のヤツデと違い少し葉っぱが大きめです。中国原産のヤツデで紙の原料になっていたそうです。
茎を切断すると中心部に髄があり、乾燥させると発砲セルフォームに近い質感になります。昔の人はこの髄の部分を抽出&加工して紙を作っていたそうです。
いったいどんな紙が出来るのか気になりネットで調べると、発見しました。
このサイトでカミヤツデの歴史的側面と文化的側面が学べました。繊維を漉いて濾しとる和紙と比べ製造する際の作業固定がシンプルな分、歴史的にも古いものと推測され少なくとも唐の時代には通草紙による造花が流行ったという文献があるようです。
面白いのが日本で唯一、熊本の菊池にのみ古くから継承される通草紙を使った造花、肥後大津民芸造花という文化が現存しているのが非常に興味深い。
また照葉樹林と言うレイヤーを通して見ると中国、台湾、屋久島、熊本と見事につながるのもまた見逃せないポイントでもある。
そうなると、唐以前からあったかもしれませんね。一体どんな時代でどんな人たちが使っていたものなのか、かなり壮大な歴史ミステリーになってしまいました。
と道端の雑草からここまで世界を広げてしまう私も相当な変人ですね。
台風18号「ファンフォン」とSurfer
昨日のベタ凪が嘘のように急速に海が荒れ始めた。
はるか東海上から巨大台風18号「ファンフォン」が迫ってきている。
車に板を積んでホームポイントに到着すると
予想より海が時化ていたので波を正面から観察するとおおよそ5分毎に高さ3メートル程の大波が押し寄せている。
心の中で、「この周期なら沖に出れるぞ」、「クローズセット(大波)で一掃されて終わりだね」、「セットの合間の波はちょうどいいサイズだぞ」、などの分析が行われ、散々考えて結論を出す。
最終的な判断は常に自分で下し、実行する。
そこが自然相手の遊びの醍醐味の一つ。最高の一瞬を味わえるかもしれないし、どん底の恐怖かもしれない。
で、今回はというと、手にしたのはボードではなくカメラ。
手前の砕けた波のさらに沖からこの時1番の大波が炸裂しています。
こんなのに巻かれたらと思うとゾッとします。
幻の花を求めて 【ヤクシマリンドウ編】
地球上には植物がいて、たくさんの花が咲くのだけれど、中にはとってもシャイなヤツがいて限られた時間と場所でしか花が咲いている状態にお目にかかることが出来ない花
そんな花にかぎってその容姿を見ると魅了されずには居られなくなります。
今回は前回2012年以来のリベンジです!
ヤクシマリンドウについて
ヤクシマリンドウは屋久島の主要稜線上の花崗岩の割れ目にしか咲かない小型リンドウの仲間で、近年盗掘によって個体数が極端に減り、絶滅危惧植物になります。
8月の終わりに太陽が当たると花弁が開きます。太陽光が当たらないと開きません。
つまり受粉可能な時間が極端に少ないのも個体数が増えない理由の一つかもしれません。
当日は前の晩に季節はずれの前線が抜け、この時期には珍しく1日中お天気に恵まれました。例年だと大抵湿った南風が遅くとも昼には雨雲を作るのですが、この時吹いていた風が北東風で、乾いた大陸からの冷たい風が程良く体を冷やしてくれたお陰で爽快に登れました。早朝7時の淀川小屋の気温が14度!まさしく秋日和な1日。
頂上から眺めると屋久島中央部の山域だけ晴れていて、前岳と屋久島周辺部はガスがかかっているので、なんだかおかしな感じでした。
たまに、こういう奇跡があるんですね。山の神様ありがとうございます。
イッスンキンカ
幻の花を求めて 【クロムヨウラン編】
地球上には植物がいて、たくさんの花が咲くのだけれど、中にはとってもシャイなヤツがいて限られた時間と場所でしか花が咲いている状態にお目にかかることが出来ない花。
そんな花にかぎってその容姿を見ると魅了されずには居られなくなります。
以前、写真家の尾上さんに見せていただいた写真の中になんとも綺麗な色の蘭があり、すっかり魅了された私と妻は尾上さんの肩をもみながら、「次回はアッシラも連れて行っておくんなまし。」……
ということで今回は、私も1眼カメラを片手に尾上さんに彼の地まで連れて行っていただきました。
ハイキングルートを歩くこと3時間、やっと群生地に到着し周囲の中で開花している個体を探すと正午近かったせいかどれも半開き状態でした。
クロムヨウラン
詳細な場所はお知らせできないのですが、関東より以西の温暖な照葉樹林の中に咲く花なので、もしかしたらお近くでも咲いているかもしれません。季節は8月の下旬ごろ、午前中のみ開花するのですが、開花せずに落ちるものもあるみたいです。
他にも、シロシャクジョウ、ヒナノシャクジョウ、ホンゴウソウなど今まで気づかなかったであろう微小な花たちが見れるのでとても楽しかったです。
自分に新たな視点を与えてくれてありがとうございます。
シロシャクジョウ
ホンゴウソウ