幻の花を求めて 【ヤクシマリンドウ編】
地球上には植物がいて、たくさんの花が咲くのだけれど、中にはとってもシャイなヤツがいて限られた時間と場所でしか花が咲いている状態にお目にかかることが出来ない花
そんな花にかぎってその容姿を見ると魅了されずには居られなくなります。
今回は前回2012年以来のリベンジです!
ヤクシマリンドウについて
ヤクシマリンドウは屋久島の主要稜線上の花崗岩の割れ目にしか咲かない小型リンドウの仲間で、近年盗掘によって個体数が極端に減り、絶滅危惧植物になります。
8月の終わりに太陽が当たると花弁が開きます。太陽光が当たらないと開きません。
つまり受粉可能な時間が極端に少ないのも個体数が増えない理由の一つかもしれません。
当日は前の晩に季節はずれの前線が抜け、この時期には珍しく1日中お天気に恵まれました。例年だと大抵湿った南風が遅くとも昼には雨雲を作るのですが、この時吹いていた風が北東風で、乾いた大陸からの冷たい風が程良く体を冷やしてくれたお陰で爽快に登れました。早朝7時の淀川小屋の気温が14度!まさしく秋日和な1日。
頂上から眺めると屋久島中央部の山域だけ晴れていて、前岳と屋久島周辺部はガスがかかっているので、なんだかおかしな感じでした。
たまに、こういう奇跡があるんですね。山の神様ありがとうございます。
イッスンキンカ
幻の花を求めて 【クロムヨウラン編】
地球上には植物がいて、たくさんの花が咲くのだけれど、中にはとってもシャイなヤツがいて限られた時間と場所でしか花が咲いている状態にお目にかかることが出来ない花。
そんな花にかぎってその容姿を見ると魅了されずには居られなくなります。
以前、写真家の尾上さんに見せていただいた写真の中になんとも綺麗な色の蘭があり、すっかり魅了された私と妻は尾上さんの肩をもみながら、「次回はアッシラも連れて行っておくんなまし。」……
ということで今回は、私も1眼カメラを片手に尾上さんに彼の地まで連れて行っていただきました。
ハイキングルートを歩くこと3時間、やっと群生地に到着し周囲の中で開花している個体を探すと正午近かったせいかどれも半開き状態でした。
クロムヨウラン
詳細な場所はお知らせできないのですが、関東より以西の温暖な照葉樹林の中に咲く花なので、もしかしたらお近くでも咲いているかもしれません。季節は8月の下旬ごろ、午前中のみ開花するのですが、開花せずに落ちるものもあるみたいです。
他にも、シロシャクジョウ、ヒナノシャクジョウ、ホンゴウソウなど今まで気づかなかったであろう微小な花たちが見れるのでとても楽しかったです。
自分に新たな視点を与えてくれてありがとうございます。
シロシャクジョウ
ホンゴウソウ
新時代の幕開け
”epoch"エポック といえば船長としか思い浮かばなかった浅はかな自分が年をとるにつれてその言葉の意味に最近出会いました。
今回ご紹介する動画はまさにそんな「エポックメイキング」的な要素を含む、作品です。CGなしです。
Willy Bogner Film // Skiing Hawaii - YouTube
人類最初のスキーサーファー:チャック・パターソンさんのスキーサーフィンです。オリジナルの板で上手にカービングしています。
スキーブーツにスキービンディングなので、テレマークでも行けそうな気がするのですが、どうなんでしょうか?
北国からの贈り物
先月にご案内させていただいた北海道からのお客様より素敵な贈り物が我が家に届きました。
包みを開けると、ラヴェンダーの花の香りに満たされて香りと共に北海道の記憶が蘇ってきました。
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20代の頃に北海道の自然を体験すべく幾度か夏に旅をしました。
最初の旅は川を漕ぐカヤックとキャンプ道具を積んで、その次は海を漕ぐカヤックとキャンプ道具を積んで小さな車で旅をしました。
北海道でのキャンプはヒグマの緊張感が伴うので南の島の野宿とはだいぶ違います。しかし、その前の年にアラスカのデナリでのキャンプ生活の体験が活きてはいましたが夜中周りの林がガッさッと音がすると起きて警戒する癖がつきます。枕元にはクマ撃退用の唐辛子スプレーを置いて寝ていたのは今となってはいい思い出。
という私の中の断片的な記憶がラベンダーの香りとともに蘇り、しばし北海道の自然に思いを馳せ、幸せな気分になりました。
嗅覚と記憶する脳は案外とダイレクトに繋がっているようで、しばしば昔見た光景をフラッシュバックのごとく想起させることがあります。
Wさん、ありがとうございました。
明日からはまた前を向いて歩んでいきたいと思います。