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第2期琉球サバニ塾

 

水に触れると気分が少し高揚する感覚がはっきりと自覚できたのはもう大人になってからのことだが、それまでも水遊びは好きで小学生のころ通っていた近所のスイミングスクールも飽きっぽい性格の私にしては根気よく続いたものだと今にして思う。

 

そんな原体験が齢40になり成熟した形となったのが先日参加した

琉球サバニ塾」です。是非大きな画面でご覧ください。


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琉球サバニとは沖縄に古くから伝わる伝統的な小舟で帆や櫂(エーク)を使い、日常の移動手段としても使われていたぐらいの乗り物なのですが動力船の普及によって戦後にほぼ失われてしまいました、現在サバニの持つ航海ポテンシャル、エコロジカルな製造方法等によって近年再び注目を浴びはじめています。

 

ですがこのサバニすぐに誰でも乗りこなせるという代物ではなくて、動画の00’40”あたりでグラッと大きく船が傾くのですが静止した状態でのバランスは悪く乗り手はカヤックでいうヒップスナップや乗り位置でバランスを取っていきます。

 

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役割は漕ぎ手と舵取りに分かれます。漕ぎ手に必要とされるのは息の合ったパドリングとその持続性です。舵取りは潮や風を読んで舵を握るキャプテンになります。

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古くは糸満漁師の足として北は隠岐の島、南はフィリピンの方までの航海を可能にしたという日本のオリジナルのカヌー文化がそこにあります。

 

今回参加した琉球サバニ塾。2004年あたりに沖縄カヤックセンターの仲村忠明さんの手によって創設され私が今回参加した第2期では滋賀の大瀬志郎さん、岐阜の近藤さん、浜松の鈴木克章さん、という錚々たるメンバーでお互いいい刺激受けながら3日間の充実の合宿を過ごすことができました。まだまだ塾生の参加を募集していますので日本のパドラー、ウォーターマン(女性でも)の方の参加をお待ちしてます。

興味を持たれた方は 

・沖縄カヤックセンター TEL 090-1940-8963 mail info@qajaqcentre.com

 ・グランストリーム     TEL 090-9371-3625 mail ose@granstream.jp

 までお問い合わせください。

SPROUT 新村

 

屋久島に暮らす友人たちへ

私の今回最も注目した点は材料は杉であること、つまりの私の暮らす屋久島島内での資源の供給が可能なところです。身近なものを組み合わせブリコラージュしながら現代を生き抜く、レヴィストロースのいう「野生の思考」の視点を体現し、化石燃料に依存しないクリーンでクールな移動手段を共に手に入れましょう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1:上写真は今回使用したニヌハ3号 伊江島の外洋航海型のサバニです