照葉樹原生林帯を歩く その2
これで、ヤマビル対策はOK。
小雨降りしきる早朝、憂鬱な気配に襲われながらも登山を開始。
今回は観光協会のお仕事で花山のピンクテー目印の管理作業で友人ガイドの高見君と行ってきました。
コースは鹿の沢小屋泊の花山歩道往復です。高低差1200メートル、ヤクスギ林帯を含む照葉樹林帯の中の登り道です。
途中からピーク付近が平地があるわりとのっぺりとした大きな尾根に取りつくので、その辺で見失わないように適切なピンクテープが目印となっているかの確認をしつつひたすら登り続けます。
花山広場でお弁当を食べて、さらに3時間ほど歩くと今日の宿泊小屋の鹿の沢小屋に到着しました。
照葉樹原生林・世界遺産・ヤクスギ林帯・垂直分布と、屋久島におけるキーワードをすべて盛り込んだルートだけあって途中も飽きさせずに登れました。
日が暮れるまでのしばしの自由時間にはお互いのお茶セットを広げ贅沢なティータイム。
目を瞑り、鹿の沢のせせらぎに耳を傾けながら林の奥でコマドリがさえずる。ゆっくりと目を開けると繊毛に覆われたシャクナゲの新芽、赤く生命に満ち溢れたアセビの新芽やら、タンナサワフタギの白く小さな花、が庭園のように見事に風景に調和して
完成された自然の美が目の前に展開していました。