ハナザカリ
春の訪れとともに花が咲き始めています。今が旬のお花を紹介します。
サツマイナモリ
<薩摩稲森>アカネ科/サツマイナモリ属
林内に生える高さ10~25センチの多年草。葉は卵形または長楕円状披針形で長さ2~5センチ、先は短く尖り、基部は狭まって細い柄となる。茎の先に巻散状の集散花序をつくり、長さ1ミリほどの小花柄のある白花を数個つける。花冠は漏斗形で先は5裂し、長さ1~1.5センチ。雄しべ5個は花冠から突きでない。
花期 12~5月
分布 本(関東地方南部以西)、四、九、沖
山渓ハンディ図鑑「山に咲く花」より
ニームラ豆知識:
現在は標高の低い地域の沢沿いで咲いていることが多いです。暖かくなるにつれて段々と標高を上げていきます。
鹿児島では稲森姓が多く女優稲森いずみも鹿児島県出身です。ちなみに屋久島で一番多い名字は日高姓です。「どこの日高さんですか?」という会話を何度か聞いたことがあります。
コショウノキ
属名 | ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属 | 学名 | Daphne kiusiana |
別名 | |||
名の由来 | 果実が胡椒のように辛いから | ||
特性 | 常緑小低木。 雌雄別株。 樹高80cm以下。 樹皮は紫褐色。 葉は単葉で互生。 葉身は長楕円形。 長さ5~15cm。 幅2~4cm。 葉縁は全縁。 表面は光沢あり。 両面とも無毛。 枝先に白い花を数個つける。 4弁の筒状花。 花は芳香あり。 果実は液果。 直径約8mm。 赤く熟す。 |
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分布 | 本州(関東以西の太平洋側)、四国、九州 六甲山系では数が少ない。 山田町藍那、長坂山など。 |
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花期、果期 | 花期1~4月 果期6月 |
ニームラメモ:標高1000㍍付近の屋久杉ランド内で見つけました。花は近づけて嗅ぐといい匂いがします。ちなみに香辛料の胡椒とはなんら関係が無いそうです。
そして、こないだも紹介した
オオゴカヨウオウレン
<大五加葉黄連>
Coptis ramosa (MAKINO) TAMURA
[キンポウゲ科]
分布:屋久島(固有種)
標高400m~1000m
開花期:2~3月
岩上、倒木上、大木の根元などに生育する。葉は一年中付いている。花は白色で直径8~10mm程。3~4cmの花茎の先に1~4個の花が付く
ニームラメモ:
今年は特にきれいに咲いていて当たり年ではないかといわれています。白い花弁が5枚つくことからゴカヨウという名前がついているそうです。