ニライカナイからの客人
先日、日帰り縄文杉ツアーに案内させていただいたお客様ははるか遠くアイスランドから来られた人たちでした。
私のイメージ的にはアイスランドというとイギリスの少し上ぐらいのイメージでしたが北大西洋の割と真ん中あたりにある海洋島の島国なんですね。
緯度も低く北極圏に近いので寒そうなイメージ(なにせアイスランドだからね)の割には冬の寒さは日本の秋田県並という不思議。
それは島の周りの海流が温暖なためという、屋久島にも共通する点もある。
火山活動も活発で2010年に噴火した際、火山灰の影響で飛行機の運航に大分支障をきたしたことがニュースに取り上げられていたのを思い出した。
経済の方ではご存じリーマンショックの影響で金融依存型の経済が破たんし、近代資本主義国家の中では珍しくデフォルト(債務不履行)を経験している。
島の気候はツンドラ気候で森林面積は全体のわずか1%、しかし昔は25%の森があった模様。つまり見渡す限りの大草原というツンドラ特有の景色がひろがっている
生物相は大きな捕食者(クマやトラなど)もなく、彼らの話によると「ノウサギがその辺に歩いてるよ。」とただ彼はベジタリアンなので美味しそうとは思わないだろうな。
というと、ニュージーランドのような鳥たちの楽園なのだろうかと色々情報に触れるたびに興味が湧いてきてしまいます。
また、彼らアイスランド人の宗教性の根底にはアニミズムがあり日本の神道や屋久島に現在も残る山岳信仰などにすごく興味を示していました。
水もきれいで彼の家の水道はホットを捻ると温泉が出ると、(割と温泉地なんかでよくあるパターンだな) コールド捻ると氷河の水!!がでると。この言葉に私やられました。彼らは水が大好きで縄文杉コース各水場で美味しそうに飲んでいました。
また、海流の暖流と寒流がぶつかるために古くから漁業も活発で写真を見るとハリバットやアークティックチャーのほかに、シイラやマグロなんかも釣れているのが不思議ですね、北極圏近くなのに。クジラも多いようでホエールウォッチングツアーなどもあるみたいですね。他のエコツーリズムツアーやバックカントリーツアーなども充実していて、これはわが社としても視察(遊び)に訪れるべき場所の候補として一気にランクインです。
サーフィンも近年のウェット技術の向上で徐々に増えてきてるみたいだけど人も少なく夏は白夜で24時間できるから、無人のブレイクが数知れずあるみたいですよ!